看護師は、患者の命を預かる責任の重さや、業務の忙しさからストレスを感じることが多いでしょう。しかし、それ以外のことでも多くのストレスを貯め込んでしまう傾向にあります。その中でも一番気を付けなければならないのは、勤務時間です。特に夜勤勤務は、急な患者の容体変化を想定しておくといった常に緊張感をもって備えておかなければならない場面も多く、他の時間帯に比べてストレスを感じやすいと言われています。その他に、眠気対策でカフェインの多い飲み物を摂取し過ぎて普通の日に眠れなくなったり、食べ物を食べすぎたりすることによって、健康を害してしまう場合も少なくありません。理由は、日常の中できちんと自己管理が出来ている人であっても、普段働きなれない時間で活動すると、体内時計が狂ってしまい無理が出やすいからです。
他には、患者やその家族とのコミュニケーションがストレスになる場合も多いでしょう。入院患者は、病気や怪我などで普段と違う状況になってしまったことで落ち込んでいるケースが多いです。気持ちが沈んでいる患者に必要以上に親身になって接し続けていると、介助する側も気分が引きずられてしまう可能性があります。そのため、共感しやすい性格の人は注意しましょう。辛い状況にいる患者の心に寄りそうことは大事ですが、相手の精神状態につられて自分もうつになってしまっては本末転倒です。患者に関心を示さないというのも問題がありますが、ある程度の適切な距離を置いて仕事ができるように、自分の心の状態に気を配れるようになるのがベストでしょう。看護師としてストレスを抱え込まないように働くには、自己管理に気を付けながら、適切な距離を保ちつつ患者とコミュニケーションをとることが重要なポイントと言えます。